思いがけず、かかし村で時間を食ってしまったけどなんとか天草の崎津エリアに到着。
2018年7月に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
わたしたちが訪れた際はまだ世界遺産には登録されていなかったので、登録が決定した時はなんだか嬉しかったです!
その構成遺産のひとつ「崎津教会」は天草下島の小さな漁村の集落にあります。
「海の天主堂」とも呼ばれ、日本家屋の漁村らしい風景に突然現れるゴシック様式の教会。禁教の中、250年もの間信仰を守り抜いたキリシタンの生きた地であります。
この、崎津諏訪神社は禁教の中、仏教徒を装いつつ密かに信者が祈りをささげていた場所だそうです。
参拝する時、信者は「あんめんりうす(アーメン、デウス)」と唱えていたという記録が残っているんだそう。
この鳥居は1685年銘で、境内の配置も禁教時代のまま現存しているんだって!
集落のあちらこちらで見かけた「トーヤ」と呼ばる小道。
トーヤを抜けるとそのまま船に乗り込むことが出来る機能的な生活路だったようです。
紋付屋旅館跡の看板。
すでに旅館の建物は解体されてしまい空地になっていましたが、当時は、菊池寛、林扶美子、野口雨情、林房雄、大宅壮一、司馬遼太郎など多くの文人が訪れたそうです。
集落のシンボル的存在の天草 﨑津境界です。
キリシタン弾圧のための絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡に建てられた協会で、内部の畳敷き祭壇はかつて絵踏みが行われていた位置にあたるそうです。
なんというか深いし重い・・。
背後の海に溶け込み「海の天主堂」とも呼ばれています。
外から見るととても重厚な雰囲気の教会ですが、内側はホワイトでかわいらしい雰囲気でした。
ステンドグラスのデザインもかわいい。
協会内部は畳敷きになっていてすごく不思議な空間でした。
踏み絵とかキリシタンとか教科書に載っている別世界な出来事がこの地で行われていたんだなぁと思うと変な感じがします。
協会のご近所にある「﨑津資料館みなと屋」さんからの風景。
﨑津集落の歴史や文化を紹介する施設で、キリスト教布教期から潜伏期の信心具なんかが展示されていました。
集落のジオラマを見ながら係員さんが丁寧に崎津の歴史を教えてくださいました。
建物自体は昭和11年に建てられた旅館「みなと屋」を改装したものだそうです。
いい感じにアンティーク感があって落ち着く雰囲気だし、2階ではちょっと休憩しながら崎津に関するDVDを見ることもできるので疲れた人は立ち寄ってください(笑)