大地の芸術祭2015と囲炉裏のある温泉民宿(3)

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旅した日:2015年8月

大地の芸術祭 新潟の農村でアートにまみれた!大地の芸術祭2015(2)の続きです。今回の新潟旅の一番の目的「越後妻有 大地の芸術祭」を2日間かけて周ってきました。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。

松之山エリア(松之山温泉のあるあたり)に移動してきました。
旧東川小学校を利用してのアート作品「最後の教室」を見にやってきました。
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマンの「人間の不在」を廃校で表現した作品です。

その名のとおり、廃校となった小学校を利用した作品で、受付を済ませて中に足を踏み入れるとそこはだだっ広い体育館。
敷き詰められた大量の藁と扇風機に生ぬるい風。
天井からは豆電球が無数にあり、完全に外光をシャットアウトされた空間を微かに照らします。

明るい屋内から真っ暗な体育館の中に入ったので、しばらくは目が慣れず暗闇の中を他の見学者の気配と「なんとなくこっちかな」みたいな勘で進んでいきました。

生ぬるい藁の臭いの体育館を抜けて、校舎の中へ。
校舎の中はどこもかしこも真っ暗。

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豆電球のあたたかな光のせいか、夜の学校の肝試し感はなかったです。
怖さは全然感じず、例えるなら廃校に陣取った秘密結社の基地に潜入するような・・そんな感覚。

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鼓動する理科室っていう展示が一番印象的でした。
爆音の鼓動と共に豆電球が点灯するという展示。
大音量の鼓動音の中、断続的に遮られる視界。五感を刺激する展示です。
ドキドキした!
もしかしたら大音量の鼓動音に自分の鼓動もシンクロしてしまったのかもしれない。
吊り橋効果を期待できそうな展示なので、意中の異性と一緒に行ってみることをおすすめします!

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時間の感覚と場所の感覚がなくなるような感じ。

消えてしまった人たちの記憶。
長方形のアクリル板が並んでいる職員室。
棺桶のように思えるのは私だけでしょうか?
記憶のお墓みたいな。ちょっと神妙でちょっと悲しくてちょっと不気味。

ノスタルジックでちょっと悲しい気持ちのまま、次の展示へ。
長野県北部地震で起きた土石流跡に建設された辰ノ口の砂防ダム。
高さ3メートルの黄色いポール約230本を設置し、かつての土石流の痕跡を表現した作品です。

写真の円柱状のものは、砂防えん堤。
平成23年3月に発生した長野県北部地震(最大震度6弱)により、山腹斜面が崩壊、崩壊した土砂は積雪を巻き込んで土石流となって流下し、延長約100mに渡って国道を埋塞してしまったそうです。この砂防えん堤はその後作られました。

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